衝撃的な結果になりました…
2015/3/17の日経新聞の記事をご紹介します。
文部科学省は17日、高校3年生を対象に初めて実施した英語力調査の結果を公表した。民間の資格検定試験と同様に「読む・聞く・書く・話す」という英語の4技能について調べた。平均的な生徒の英語力は、実用英語技能検定(英検)に換算して、中学校卒業程度の3級以下と判定された。
高校3年生の平均が中学卒業程度以下という結果になったようです。
「書く」「話す」の2分野は「0点」の生徒が多く、特に苦手としている現状が明らかになった。文科省は高校卒業時までに、英検準2級~2級程度の英語力を持つ生徒の割合を50%にすることを目標としており、同省国際教育課は「結果を受け止め、授業の改善に生かしたい」としている。
中学、高校での英語の授業は、うまく機能していないのでしょうか。
確かに、ひとクラス40人近い生徒さんに「書く・話す」を教えるのは難しいです。
また、正誤問題や、模範解答のある文法問題ならまだしも、「書く、話す」について生徒さんの回答をちゃんと採点出来る先生はあまりいないと思います。
文部科学省の調査によると(平成18年なので古いデータです。今は改善していることを祈ります)、
中学英語教員22,862人のうち、英検準1級以上、またはTOEFL(トーフル)のPBT550点以上、CBT213点以上、TOEIC(トーイック)730点以上のスコアを取得している者は5,674名(24.8%)。
高校英語教員17,627名のうち、英検準1級以上の級又は、TOEFL(トーフル)のPBT550点以上、CBT213点以上、TOEIC(トーイック)730点以上のスコアを取得した教員数は8,539名(48.4%)
このように、英語教育の専門家であるはずの英語教員の英語能力が、あまり高く無いという結果になっています。「書く・話す」の採点は、上記の資格・スコアを持つ25%の中学教員、48%の高校教員でも難しいはずです。(準1級を持っていても、英検3級レベルの作文を採点・指導する自信がある人はどれだけいるでしょうか?ほとんどいないと思います。ましてや「書く・話す」の設問がないTOEICは役に立ちません。)
先日も保護者の方とお話しましたが、もう、学校の学年の範囲に合わせて学習する時代は過ぎたのかもしれません。少なくとも英語に関しては、上記のような結果になっていますので、小学生で中学レベル、中学生で高校レベル、高校生は大学レベルを先取りして学習しましょう。
仙台市太白区長町・鹿野の英会話スクール イノセンスプラス
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