Hey. How’s everybody doing? It’s Laura.
みんな元気かな?ローラです。
日本で長年英語を教えていると、日本人の生徒さんが
「共通して間違えやすいこと」に気が付きます。
その一つが、
「日本人は、ネイティブスピーカーより【受動態】を使いがち」
だということです。
それには、英語話者と日本語話者の感覚の違い
が関係しているんですね。
今回は、この「感覚の違い」や、
「どうして日本人は受動態を使いすぎてしまうのか」を
解説していきます。
そもそも受動態って何?
まずは「受動態」についてご説明します!
「受動態」とは、「be動詞+過去分詞」 の形。 「叱られる」「(サケがクマに)食べられる」など、 「〜される」と言う時の受身の形のことをいいます。
多くの英文章では、「動作をする人やもの」が主語になっています。
これを「能動態」といいます。
▼能動態の例My brother ate the pizza. 兄(弟)はピザを食べた。
それが受動態になると、「ピザ」が主語になります。
▼受動態の例を見てみましょう
The pizza was eaten by my brother. ピザは兄(弟)に食べられた。
「ピザ」は「食べられた」対象。これが主語なので、「受動態」ということです。
日本人は受動態を使いすぎ?
例えば、
He was scolded by his teacher. 彼は先生に叱られた。
「彼は先生に叱られた。」
この日本語訳は自然な文章ですよね。
しかし、ネイティブの感覚だとこの英文は不自然にきこえます。
これをもっと自然な文章に言い換えてみると…
His teacher scolded him. 先生は彼を叱った。
と、能動態の形になるんですね。
日本語では、「先生に叱られた!」など、受動態をたくさん使いますよね。
しかし、それに比べると、
英語で受動態を使うことはあまりありません。
日本語の直訳で英語を話してしまうと、
ネイティブスピーカーがふつう使わないようなところでも
受動態が出てきてしまうことがあるようです。
どうして英語では受動態をあまり使わないの?
英語の特徴で、
「動作をする(した)人物を主語にする」という傾向があります。
上の例文だと、「叱る」という動作をしたのは「先生」です。
“His teacher”を主語にすることが自然なのです。
では、
「いつ英語で受動態を使うの?」
と疑問に思いますよね。
利用シーンを解説していきます。
じゃあいつ受動態を使うの?
1. そもそも動作をした人(主語)がわからない時
My wallet was stolen on the way to work. 仕事の途中で財布を盗まれた。
▲この場合、動作をした人物(盗んだ人)が誰かわかりません。
このような場合には受動態を使用します。
2. 主語がそんなに重要ではない時
My wedding photos were taken at a studio. 私の結婚式の写真はスタジオで撮られた。
▲この場合に重要なものは、自分の写真(動作を受けた対象)ですね。
撮った(動作をした)人物の名前はあまり重要ではありません。
この場合にも受動態を使用します。
動作をした人を強調したいときは受動態を使いません
「動作をした人」がはっきりわかっていて、
それを文章の中で伝えたい時は、受動態は使いません。
「Bobが盗んだんだ!」と財布を盗んだ犯人について話している時。
My coworker, Bob stole my wallet! 同僚のボブが私の財布を盗んだ!
「写真を撮ってくれたのはRodriguezさんなんだ。」と伝えたい時。
Mr. Rodriguez took my wedding photos at his studio. ロドリゲスさんがスタジオで私の結婚式の写真を撮った。
まとめ
いかがでしたか?今回は英語と日本語の感覚の違いをご紹介しました。
日本の学校では能動態、受動態の書き換え問題がよくテストで出るようです。
私も学校のテストを何度も見てきましたが、特に受動態のテストでは残念ながら不自然な文がたくさんあります。
能動態、受動態の書き換えができるので、「同じ意味になるよ!」と
解説されることが多いです。
しかし、ネイティブは状況に応じて使い分けているんですね。
より自然な英語を話すために、
主語がわからない、または重要ではない時以外は
受動態を使うのは控えるようにしましょう!
例文は動画でも紹介しています!
今回出した例文は下の動画でも使っています。
- 発音、イントネーションの確認
- リスニングの練習
などに活用してみましょう!
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