Hey. How’s everybody doing? It’s Laura.
みんな元気かな?ローラです。
近ごろ英語教育界では、「オーバーラッピング」という方法が注目されています!
「ディクテーション」や「シャドーイング」なら「なんとなく聞いたことがある」という人でも、「オーバーラッピング」という言葉は「知らなかった!」という方が多いのではないでしょうか?
この記事では「オーバーラッピング」の効果や実践方法を詳しく解説します!
これから定番の学習方法にになりそう!「オーバーラッピング」とは?
オーバーラップ (overlap)という言葉には、
「〜に重ね合わせる」、「〜に一致させる」といった意味があります。
オーバーラッピング(overlapping)は
- 英語学習者が
- 教材の英語音声に
- 自分の声を重ねる=同時に読む
という学習方法です。詳しく見ていきましょう。
オーバーラッピングにはどんな効果があるの?
まず最初に言えることは、オーバーラッピングの練習を続けるとスピーキングとリスニングの力が同時に上がっていくということです!
スピーキングが向上する理由
英語のネイティブスピーカーが話す音声教材に自分の声を重ねて読むことで、実際に英語がどう話されているのかということがわかります。自分が話す英語と、音声のネイティブの英語は、最初はまったく違うものかもしれません。何度も同じ音声を使って練習することで、ネイティブスピーカーの話し方に近づけていきます。
これをすることで、英語のリズム感、イントネーション(抑揚)、アクセント、発音などが改善されます。
リスニングが向上する理由
オーバーラッピングの練習をするためには、ネイティブスピーカーが話す音声を集中して聞かなければなりません。そして、スクリプト(字幕など)を見ながら、音声と文章を一致させていきます。
同じ音声を何度も繰り返し聞くことで、話されている内容だけではなく「この単語はこのように発音するんだな」という発音、発声への理解につながります。結果、リスニングの力もつくというわけです。
英語の言語そのものへの理解が深まる
オーバーラッピングでは、スクリプトを見ながら聞こえた英文をすぐに自分で声に出します。長文読解の授業などとはちがい、英語を日本語に置き換えずに、英語を英語のまま頭にインプットします。音声教材を使って、英語のスピーキングを「語順通り」「訳さず」「即時」に実践するため、英語の本質的な理解につながります。
ディクテーションやシャドーイングとの違い
- ディクテーション
聞き取った音声をノートなどに書きとる練習で、主にリスニングの正確さを上げるのに効果的です。 - シャドーイング
聞こえてきた音声のすぐあとについて真似をします。
※自分で発話するのは、音声より少し遅い - オーバーラッピング
聞こえてきた音声と同時にかぶせて真似をします。
※自分の発話と音声が同じタイミングになる
学校の英語の授業でも取り入れられていく予定
平成30年度の英語の学習指導要領では、「これからの英語教育はコミュニケーション重視の取り組みを増やしていく」という旨が明記されていました。
これによると、今までの英語の授業では、以下のことが課題として挙げられています(抜粋・要約)。
- 「話すこと」及び「書くこと」などの言語活動が適切に行われていない
- 「やり取り」や「即興性」を意識した言語活動が十分ではない
- 他者とのコミュニケーションの基盤を形成する観点を重視していくことが必要
2020年以降、高校の授業で特に「コミュニケーション重視」の活動がより大きな比重を占めています。スピーキングの練習をしなければ、英語を話すことはできません。そのため、質の高いスピーキングの授業を行う必要があります。
そのスピーキング練習の一環として、一部の学校ではすでにオーバーラッピングを取り入れいているようです。こうした傾向は、今後もっと増えていくことが予想されます。
早い段階から、効果的なスピーキングの練習方法を実践することが大事です。
どんな人に向いている練習方法なの?
学校の生徒だけではなく、大人の英語の学び直しにも最適です。英語学習をするすべての人が使える練習方法と言えるでしょう。
初めて英語を学ぶ方やお子様から、中級者以上の方に向いています。
さらに自分の英語力を伸ばしたい上級者の方でも、練習する素材が合っていれば効果的に練習ができます!
実際にやってみましょう!
動画を使ったオーバーラッピングのやり方
オーバーラッピング(Overlapping)の動画を準備してみました!
2分30秒くらいでサクッと内容を確認できますが、これを使うとかなりオーバーラッピングをやり込むことができる内容になりました。
- 字幕なしで短い音声を聞く(ネイティブスピード)
私が自然なスピードで話したことを、まずは字幕なしで聞いてみます。
字幕がないので音声に注目! - 音声と同時に声に出す(ネイティブスピード・字幕あり)
字幕で英文の内容を確認します。
字幕を見ながら音声にかぶせるように、自分でも声に出します。
シャドーイングではないので同時に声に出すことが大事! - 音声と同時に声に出す(ゆっくり・字幕あり)
今度はゆっくりのスピードで音声にかぶせて声に出します。 - 必要に応じて1〜3を繰り返す
繰り返し練習することが大切。音声を同時に話せるようになるまで何度もやりこみましょう。
▼それでは、実践してみましょう!
“Speak with me!”のパートで、実際に英文を声に出して読んでくださいね。
…いかがでしたか?
最初はかなり難しかったのではないでしょうか。
オーバーラッピングは繰り返し練習することが重要です
上の動画で「全然できなかった!」という方も安心してください。
繰り返しにはなりますが、オーバーラッピングは、「音声教材と一緒に声に出して読む」という練習方法です。
英語を学び始めたばかりの人なら、上の動画は少なくとも15回くらい(!)は練習してみてください。
少しむずかしく感じるくらいの教材が、英語力の向上に役立ちます。
他のオーバーラッピングの動画はこちらから
私のYoutubeチャンネルでは、オーバーラッピングの動画をこれからどんどん増やしていく予定です。
「やってみようかな?」と考えている方は、ぜひチェックしてくださいね。
ディクテーション、シャドーイングの動画も合計100本以上公開しているので、リスニング・スピーキングを伸ばしたい方にぴったりのチャンネルです✨
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