意外な意味2 “until A”のAをもっと長くすると… 1
では”until A”のA期間をもっと長くしてみると、ネイティブスピーカーはどのような感覚で”until”を使っているのでしょうか?
I studied French until 2012.
2012年までフランス語を学んでいた。(2012年のどこかのタイミングでやめている)
I didn’t start studying French until 2012.
2012年までフランス語の学習を開始していなかった。(2011年の終わりまでは確実に学習を開始していない。)
ここまでは、 “until A” のAに曜日が来ていた時と同じ考え方で良さそうですね。
意外な意味3 “until A”のAをもっと長くすると… 2
ここからが問題です。
I played tennis until high school.
高校に入学するまでテニスをしていた。
この文は、「高校に入学したタイミングでテニスをやめている」
という意味でとらえるネイティブスピーカーが多いです。(100%ではありません。)
「今までの肯定文の”until”の説明と違うじゃないか!」と思ってしまいますよね…。
通常高校に進学すると、そのタイミングで生活が変わることが多いので、
「高校生活のどこかで」というよりは、「入学のタイミングで」テニスをやめた
と自然と推測します。
ただし、今まで紹介してきた肯定文の”until”同様に、「高校生の間のどこかまで続いていた可能性」もあります。
「え、結局いつまでやっていたの?」
と聞かれるような状況、高校入学と同時にやめたことをしっかり伝えたい場合は、以下のような表現を使います。
I played tennis until I started high school.
高校生になるまでテニスをしていた。(高校生活を始めたタイミングでテニスをやめた)
この方が親切ですね。
I played tennis until high school.
こちらの表現ももちろん使われますが、あまり「どのタイミングまでテニスをしていたかあまり気にしない」会話で使われます。
日本語でもありますよね。
「高校生あたりまでテニスをしてました。」
これは、入学時点ですぐやめているかもしれませんし、卒業近くまで続けていたかもしれません。
はっきりと伝えたい時は、「高校に入学した時までテニスをしていました。」というはずです。
では、「高校生から14歳」に変更した場合、どのように意味が変わるでしょうか?
I played tennis until I was 14.
14歳のどこかのタイミングまでテニスをしていました。
このように、until high school よりもあいまいになります。
先ほど、
「通常高校に進学すると、生活が変わることが多いので自然と入学のタイミングまでと理解する」
と説明しましたが、「14歳」という歳にはそういった概念がないので、14歳の間どのタイミングでもこの「まで」が起こる可能性があります。
他に、
I went skiing every year until 2012.
2012年の冬まで毎年スキーに行っていました。
こちらもスキーをするのは雪のある冬ですから、自然と2012年の冬まではスキーをしていたのだと聞き手は考えます。
文脈や背景により含まれる期間が変化するのですね。
Appleは”until Friday 12th”をどう判断する??
私のスクールでは、ラップトップはMacを使っています。
「memo」というメモアプリは、自動で日程に関する内容を直接カレンダーに表示できます。
until Friday 12th をカレンダーで表示してみましょう。
下の画像のように、「12日金曜が終日含まれた」スケジュールが表示されました。
コメント
[…] 参考 until【〜まで】はいつまでを含むの?? […]
[…] でもManami先生が調べてくれてそうとは言えないことがわかりました。まず先生はこちらのサイトを紹介してくれました。https://sendai-eigo.com/nagamachi-eikaiwa/until/ここに詳しい説明があります。 […]
[…] 参考 until【〜まで】はいつまでを含むの?? […]